壁を考える 2
ここで柱を壁の外側に立てたのは、内部に穀物を収納した場合、その横圧で板のはらむのを防ぐための配慮といわれます。
・・・ところでこの構造では、壁の重量は床組によって支えられ、柱を通じて地盤に伝達され、屋根の重量も柱が直接負担します。
既に柱が存在し、このような力の流れが想定される以上、この構造を基本的に架構式とみなすことに不思議はありません。
・・・しかし仮にここで柱を床の高さでとどめ、それから上に延ばさなかったとして(この場合、柱は束柱と読みかえなければならない)も、井籠組の外壁は充分に自立し、一種の耐力壁として屋根構造を支えることが可能です。
・・・このような壁の構成は、普通の校倉造の壁と似ており、特に板校倉と呼ぶことがあります。
まだ外壁リフォーム技術がなかった頃の話ですね。
古く伊勢神宮の諸別宮の正殿もこの型であったとされています。
ここで通常の校倉造について説明を加えておきましょう。
校倉造は森林資源の豊富な地域によく見られる形式で、木材を丸太のまま・・・
あるいは適当な断面に加工し、水平に積み上げて壁体を作る一種の組積式構造です。